歴代理事長のメッセージ

Message

静岡駅前の交差点

2019年 第14代

飯塚潤

Messages

1. 基本方針に掲げた想いについて

理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。

「つながり」という言葉に重きを置きました。人間の成長には心を豊かにすることが重要で、その豊かさが社会や人を変えていくと思います。そのためには「人とのつながり」が重要で、例えば自分一人で難しい本や論文を読むだけでは知識は増えても成長は出来ませんし、他の人を見たり、他の人と経験を共にすることで成長ができると思います。理事長就任当時は、スマホが普及し始めて7~8年経ったデジタル化の過渡期で、連絡手段もファックスからメール、電話からLINEにと、言わば簡略化していき、人間関係が希薄になっていくような危機感を感じていたので、「人とのつながり」だけは簡略化してはいけないと思い、「つながり」という言葉を重視しました。

また、所信にはあまり書いていませんが、組織の在り方についても常々考えていました。JCは会員の為の組織であるべきですが、特に事業や例会が忙しくなってくると、組織のための会員と考えて動いてしまいがちなので、会員が最優先、会員にとってプラスになることを最優先にしようと思っていました。

2. 特に印象に残っている出来事や成果について

挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。

まずは映画製作事業です。まちづくり事業として静岡をテーマにした映画を撮影しました。監督・脚本・配役を決めから、クラウドファンディング、撮影や上映会に至るまで、静岡JCメンバーは勿論ですが、このまちの多くの人びとを巻き込んだ事業でした。歴代理事長達が「数は力」「動員力」と語る様に、青年会議所運動の効果を高めるためには多くの人を巻き込む必要があり、そのためのブランディング、静岡青年会議所としての認知度の向上のために、記録にも記憶にも残る事業をしたかったというのはあります。

 「国際アカデミー」の誘致事業を盛んに行っていた年でした。2016年に掲げたロードマップ「Road to Million」にも国際アカデミー誘致を目標に掲げていたというのもありますが、静岡県の中の静岡市ではなく、世界の中の静岡市という視点で物事を見ないとできることも限られてきてしまうので、そのためには視野を広げる国際的な動きが必要だと思っていました。今となっては、国際化は必要・不必要で考えるフェーズではなく、すぐ横に当たり前のように根付いていて、世界という単位でものごとを見ないと成長できない時代になっているので、そういった意味でも「国際アカデミー」は有意義な事業だったと思いますし、その誘致という分かりやすい目標があったことは、LOMにとっても大きかったかとは思います。

3. 現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について

現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。

子どもの教育、特に教育的な格差が課題だと思います。このまちの未来を考えた時、教育が何よりも最優先であるべきで、これからの社会を担う子ども達がどう育っていくか、どういう教育を受けていくかが重要です。その中で貧富の差が教育に与える影響はどうしても大きく、そう言った意味でも、機会を等しく創出できるというのは青年会議所の強みで、未来学園は非常に有意義な事業だと思っています。

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