歴代理事長のメッセージ

Message

静岡駅前の交差点

2020年 第15代

山本正博

Messages

1. 基本方針に掲げた想いについて

理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。

私は「利他の心」がJCの本質だと思っています。利己主義で自分のためだけに行動していると限界がありますが、人のために動くとその限界を超えられると考えます。私の好きな言葉に「人生とは胸が高鳴るものであり、そしてもっともワクワクするのは、人のために生きる時である。」という言葉があり、基本理念に「人々の喜びを自らの幸せに」と表しました。

理事長職一年間の中で、より多くの人財を残すために「会員拡大」や「組織の活性化」は必須だと思っていましたが、2020年度は「新型コロナウイルス感染症」の蔓延により活動の自粛を余儀なくされ、基本計画に掲げたことが全くできなくなってしまった特殊な一年でした。全国的には全く活動を行わないLOMがある中、静岡青年会議所としても臨時総会を開いて計画の見直しをしました。その中でコロナ禍に合わせた運動・活動をすべく臨時の基本計画も作成し、静岡青年会議所としてできることを模索した大変な年でした。

年間の途中で基本計画を変更するのは歴史上で初めてでしたので、全メンバーの皆様には不備な思いをさせてしまったと感じております。

2. 特に印象に残っている出来事や成果について

挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。

重複しますが、やはり「コロナ」の一年で、多くの事業や例会を自粛し、開催できても多くの制限の中で行わざるを得ない年でした。当時、理事長として全メンバーの成長の機会を提供することがリーダーとしての担いだという信念をもっていました。本当はそれを守りたかったのですが、コロナ禍で組織が機能しない中だからこそ、トップが背中を見せることが前に進むキッカケになると考え、自ら率先して拡大活動を行いました。メンバーもそれに追従してきてくれて、コロナ初年度でありながら50名という拡大目標を達成しました。この結果には、理解を示してくれたメンバーの皆様に感謝しております。

卒業例会やクリスマス家族会も印象的でした。卒業例会もかなりの制限の中で行わざるを得ず、委員会メンバーは会場に入ることもできなかったので卒業生には申し訳なかったです。クリスマス家族会も日本平ホテルの駐車場にバルーンで作ったスクリーンに映像を映し、感染対策のために、それぞれのメンバーは車の中で家族時間を過ごすという、過去に経験したことがない形の事業形態でした。

「当たり前が当たり前ではない」そんな一年でしたが、理事長や役職の枠を超えて、全メンバーで何ができるかを話し合いながら乗り越えられた、本当に支えられた一年でした。

3. 現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について

現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。

静岡市は全国的にみても恵まれた環境にあるまちである一方、その温厚な性格も相まって外に目を向けず、現状維持で良いと判断する人が多いという印象があります。それを変えるためにはインバウンドや海外事情にもっと目を向けられたらいいと思いますし、静岡市が今以上に発展するために、現状を打破できる様なアクションを起こし続ける必要があると考えます。

その第一歩として、JCだからこそ実現可能なことがたくさんあるはずです。静岡市民がワクワクするような多彩な事業を、失敗を恐れずどんどん挑戦していって欲しいです。地元企業や関係諸団体と共に、これからもより良い静岡市のまちを築き上げていければ嬉しいですね。

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