歴代理事長のメッセージ
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歴代理事長のメッセージ
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2006年 初代
鈴木秀幸
Messages
1.基本方針に掲げた想いについて
理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。
合併の初年度という事で、第2代の杉山茂之と一緒に「2年かけてゼロベースからLOMの基盤を創り上げよう」と言ってスタートした1年でした。理事会一つとっても初対面の方がいる中、まずは旧3LOMの歴史や伝統を大切にしつつ、組織づくりに尽力しようと考えて作った所信でした。各LOMの文化、風習が異なりますし、各OBからも継続して欲しい事業などの要望が多くありましたが、新しいLOMになったので、例えばそれぞれのLOMの姉妹都市を解除したりと、一つひとつを文字通りゼロベースからスタートさせました。抜き打ちで委員会にも顔を出してメンバーとの交流を図ったり、事業・例会の内容自体よりも、組織の雰囲気づくりを重視していました。
2.特に印象に残っている出来事や成果について
挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。
「卒業例会」については各LOMでそれぞれやり方が異なっていながらもそれぞれ重要な位置づけにあった例会なので、やり方を決めるのが大変でした。その他「ゼロベース」に拘って色々な事業を変更・集約していった中で、対内事業ではありますがクリスマス家族会については、私の意向もあり力を入れさせて貰いました。一年間の集大成でもありますし、家族への感謝を伝える幸せな時間は、どうしても入れたかった事業でした。
また、一人でも多くの会員に参加して貰う為、開催静岡市を7区に区切り、同日同時刻に古くから根付いている各地域のお寺などで例会を開催した「地域例会」や、時間通りに会員がそろって開催できるよう、出航時間という制限があるフェリーの上で例会を行うなど、多くの会員を巻き込み参加してもらえる様に、試行錯誤して色々な取り組みを行いました。
3.現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について
現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。
まず、JCの強みは「動員力」にあると言えます。阪神大震災の直後にボランティアで神戸に行った時、全国から1日に数千人単位のJC会員が来ている光景を見て、JCの力を痛感して、理事長の時にも動員を重要視していました。40歳までという期限があるからこそ、頑張れるし、その分多くのものを得られると思います。その結果、卒業後も付き合えるような、JCに入らなければ出会わなかったような多くの仲間を手に入れることができます。
例えば現在1時間に1本しか静岡駅に停まらない新幹線の「ひかり」の本数を増やすだけで、静岡に立ち寄りやすくなるし、首都圏への距離も縮まって静岡に住もうという人も増えると思います。その他、高速道路も含めた交通インフラが人口に与える影響は大きいので、そういった到底無理だと思う様な事に挑戦してもいいと思います。単年度制ですし40歳までという期限もあるから頑張れるのがJCです。社業と違って失敗してもいい団体なので、やってみることが大事です。