歴代理事長のメッセージ
Message
歴代理事長のメッセージ
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2012年 第7代
三浦新介
Messages
1. 基本方針に掲げた想いについて
理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。
JCは単年度なので、その年その年で時代背景は変わります。私が理事長を務めた2012年には背景として前年の2011年に発生した東日本大震災がありました。震災の2週間後に被災地の岩手県を訪問した際に被害の大きさを目の当たりにして、また世間も自粛ムードが続き、日本が終わってしまったかのような空気でした。戦後の復興を日本青年会議所が担ったように、自分達が日本の復興を担うという気持ちも込めて「原点回起」という言葉を掲げました。本来は「回帰」が正しい表記ですが、もう一度皆で立ち上がろうという想いも込めて「原点回起」という造語にしました。
防災に関してもそうですし、お祭りなどの文化の継承もそうですし、まちづくりには自分たちが静岡のまちを愛することが重要です。まちへの愛と、日本屈指の会員数を誇った静岡JCとしての力を大事にしたくて「誇り高き静岡」という言葉を掲げました。
2. 特に印象に残っている出来事や成果について
挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。
自衛隊駐屯地で未来学園を行ったりと、多くの印象的な事業・例会がありましたが、まずは新潟青年会議所との「災害時相互支援協定」の締結です。東日本大震災やその復興支援活動を通じ、災害時の支援協定の必要性を感じました。その締結先として、南海トラフ地震に関係ない地域、要するに互いの震災に連動せず、震災の経験のある地域、且つ同等規模のLOMという理由で新潟JCにお願いしました。理事会を通して総会を通して決議を取って初めて結べるので、時間も労力も掛かる中で、相談できたのが全国大会の時期で残り二か月を切る中だったのにも関わらず、当時の新潟理事長が即決していただき、12月25日の締結式開催が実現しました。また、当時の担当の相沢室長の動きにより12月31日付の新聞で締結式の様子を取り上げていただけたので、一年間の静岡JCの活動が実を結んだのを実感しました。
3. 現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について
現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。
JCが何をすべきかというのはその時々で異なります。JCは青年のもので、40歳までという期限のある団体だからこそ、その時、その歳で考えた事を全力で行動にうつせると思います。これまで静岡JCは国際アカデミー誘致という目的のために、色々なことに取り組んできたかと思います。勿論、国際化やインバウンドも必要ですが、それはどこの都市でも一様に必要な事だと思います。なので、まずは現役会員達が、「自分たちが何に対して危機感を覚えているのか」「何に対して不満や怒りを抱えているか」について、まずは真剣に話し合った方がいいと思います。また、予算にも限りがあるので、静岡JCが単独で何か叶えるのはできないと思いながら動くといいと思います。JCはイベント屋ではないので、一過性のイベントの開催で終始しないよう、その時々で必要なことを考え、取り組みましょう。