歴代理事長のメッセージ

Message

静岡駅前の交差点

2017年 第12代

海野洋平

Messages

1. 基本方針に掲げた想いについて

理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。

現在もですが、当時の静岡市が抱える問題として「人口問題」があり、人口減を食い止めるには地域経済を豊かにしようと思いました。経済が良くなれば住む人も「静岡に住み続けたい」と思う様になります。また、10周年の2015年に掲げたFirstVisionの中にも「国際化」に触れていたので、「国際化」もテーマの一つでした。私が委員長だった2010年、5周年の記念事業として選抜して社会人を連れて中国の上海万博や大学に行って学び、世界に視線を向ける、意識を変える事業を行いました。それを踏まえて、良くも悪くも保守的な静岡に対して、意識を「地域意識」から「国際意識」に変えていこうという想いがありました。他国の人に出演していただいて静岡の紹介動画を作成して、facebookなどで発信をしたこともありました。また、静岡青年会議所全体の意識が変わっていかないと、これからの先の未来は創れないので、「固定概念のシフトチェンジ」「価値と価値をクロスオーバー」という言葉を用い、ブラッシュアップしていこうと試みました。

2. 特に印象に残っている出来事や成果について

挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。

所信の通り本来一番は「国際」の事業だったのですが、台風などの影響もあって事業を満足にできませんでした。実際に自分達で動いて行った事業というと、まちづくりで行った「草の根運動」という挨拶運動が印象的でした。小中学校などの前に朝集まって挨拶をし続ける事業で、最初は全然挨拶を返してもらえなかったものの、回を重ねる毎に声を掛けてくれるようになり、最終的にはハイタッチをしてくれる児童もいました。また、長期にわたって行う中で、最初は会員だけでしたが、学校周辺の企業の方々も賛同し、参加していただいたこともありました。自分達で動いて地域を巻き込むという青年会議所運動の根幹とも言える事業でしたし、会員交流の機会にもなったかと思います。

また、当時は「女性活躍」について言われ始めた時期でした。例えば「人口問題」を考えるにしても男性だけで考えるよりも、女性ならではの視点が必要でしたし、女性が活躍できるような静岡になるということは、静岡の経済を豊かにしていくことにもつながるので、盛り上げていくためには「女性活躍」の推進は必要で、例会や事業でも「女性活躍」や「子育て支援」を採り上げました。

3. 現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について

現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。

例えば、日本の人口は2050年には1億人を切って9000万人位にまで減る見込みと言われています。今現在約1億3000万人いるので、約4分の1がなくなってしまいます。また、まちもそれに合わせて縮小していき、それでも成り立ってしまうと思います。そういった意味でもやはり、このまちのためには人口問題の解決は必須だと思いますし、実際に他都道府県で人口が増えた自治体は「子育て支援」が充実しています。40歳という時間制限があるからこそ、今しかできない事、JCでしかできない事を意識して駆け抜けて欲しいです。

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