歴代理事長のメッセージ

Message

静岡駅前の交差点

2022年 第17代

栗田泰吉

Messages

1. 基本方針に掲げた想いについて

理事長の基本方針がその年の静岡青年会議所運動・活動の礎となります。基本方針を通して歴代理事長の静岡青年会議所およびこのまちに対する想いを伺います。

数えきれないほどたくさんの想いがあります。 2022年は、コロナ禍の影響が収まりつつある中で、コロナ以前の静岡JCの運動活動を取り戻すための1年であり、前年に逃した国際アカデミー誘致に再度挑戦しようと考えた年でもありました。そして、一番大事にしたのは、アフターコロナの時代において、今のニーズも未来のニーズも満たす持続性の高い組織、地域を実現したいという想いでした。

そのために、コロナ禍によって注目された考え方や技術といった新しい時代におけるチャンスを活かすと同時に、新しい時代であっても変わることがない「人を想い まちを想う」という青年会議所としての信念が基本方針に反映されています。まちづくりの方針としては、地域を豊かにしようとする人財が多様なつながりを作り、まちへの交流人口、関係人口を拡大する「活力溢れるまちを目指そう」という想いが方針に反映されています。そして、自分だけでなく、多くの人、社会、未来への想いを持つことが、持続可能な組織、社会を実現する起点になるという考えから、基本方針に「想い」や「明日」という言葉を用いています。

2. 特に印象に残っている出来事や成果について

挑戦や困難は後世に伝えるべき貴重な教訓であり、成功体験は、前進するための原動力となります。当時直面された課題やそれに対する対処、達成されたことや成果について、詳しく伺います。

まずは、 コロナ禍によって注目されたデジタルテクノロジーを活かし、まちづくりや人づくりに意欲的に取り組む会員を増やすため、会員専用のオンラインプラットフォームを作ったことが他の年度にない特徴だと思っています。まちづくり事業では、清水駅前銀座商店街の空き家をプラネタリウムにすることで、モノやサービスの付加価値を高める考え方や静岡市の魅力をSNSで世界に発信する事業を行いました。青少年育成事業では、テクノロジーを活用して未来を明るく変えたいと考える青少年を育成する事業を行いました。

これら「オンラインプラットフォーム」「地域資源の魅力の伝達」「テクノロジーの活用」は、現在の日本JC、日本全国のJCの運動の柱になっていますが、これらを静岡JCが 2022年度に先立って行っておりました。これらの運動活動が日本JCに評価され、アワーズジャパン2022において最優秀青年会議所賞で準グランプリを受賞しました。2022年度所属していた静岡JCメンバーの、人やまち、未来に対する想いと行動が、翌年の国際アカデミー誘致を実現させただけでなく、大きな成果として現れた1年だったと思います。また、9月に発生した台風15号による災害復旧支援にも取り組み、人やまちに対する想いで行動する姿を数多く見られた1年でもありました。

3. 現在静岡市が抱える課題と、静岡JCが果たすべき役割について

現在の静岡市は人口減少を始めとし、多くの課題を抱えております。歴代理事長がお考えになる課題と、その課題について静岡青年会議所がどう向き合い、このまちの発展に寄与し続けられるかを伺います。

静岡JCの担う役割として、JCI MISSIONの言葉「青年が社会により良い変化をもたらすために、リーダーシップの開発と成長の機会を提供する」がそのまま当てはまると思います。簡潔に言えば、「まちづくりのため、人づくりを行う」役割だと思います。静岡JCは、仕事では決して得ることができない人とのつながりを、市内だけでなく静岡県内や日本全国に数多く作り、深めることができます。互いに高め合い、相乗効果を生み出す関係を作る機会を数多く提供する役割がこれから特に求められると思います。

そのために、静岡JCメンバーに対しては、 県内、全国、海外からの知見を得るため、出向をしてたくさんの事業に関係して欲しいと思います。仲間と一緒に夢中になって行動できる、突き抜けることができることがJCの魅力ですので、どんな小さいことでも良い、仲間と夢中になって行動し、突き抜けたからこそ得られる成長を感じて欲しいと思います。

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